どじょうの数が激減し、これだけ貴重な存在になった理由
こんにちは、どじょ子(どじょこ)です。
先日、新しい書籍を購入しました。
かわいい(?)どじょうちゃんのことを知りたい一心の私は、この本を買わずには居られませんでした。
日本のドジョウ(中島 淳=文、内山 りゅう=写真)
めっちゃ詳しく書いてあり、面白いです!
いま、どじょうちゃんの勉強をさせて頂いています。
環境省が示した「レッドリスト(絶滅危惧種)」にはドジョウが挙げられている
どの本を読んでも書いてあることが、「昔はたくさん存在したが、今はどじょうが減ってしまい、貴重な存在である」ということ。
先ほどご紹介した「日本のドジョウ」にも、23種類のドジョウが環境省が挙げるレッドリストに入っていると書いてありました(2012年)。
また、2018年に示されたニュースでも「どじょうが将来絶滅危惧種に」という記事があります。
「田んぼにはどじょうがいるのが当たり前」だった世界から、どうしてこんなに減ってしまったのでしょうか。
ドジョウが減っている3つの理由
これほどどじょうが減っているのには、次の3つの理由があると言われています。
1つ目が、外来種の存在
2つ目が、環境の変化・環境破壊
3つ目が、乱獲
外来種の存在
どじょうを直接獲って食べる外来種(オオクチバスなど)と、
どじょうをエサにするわけではないが、どじょうと生息域やエサが競合する外来種がいるそうです。
結局、共存できずに、どじょうが減っていくというわけですね…
環境の変化・破壊
人工的な開発により、水田が無くなる・減っているということも、どじょうが減っている一つの理由です。
しかし、水田が残っている地域でもどじょうは減っているそうです。
それはなぜかというと、どじょうは、「水田」と、冬を越す「水路」を自由に行き来できる環境が必要ですが、人為的に水田と水路を分けることで、自由に行き来できなくなり、生きられなくなるということが起こっているとのこと。
人が「人のため」にと行った開発が、自然の生き物にとってみれば、命を繋げられなくなる事象であるということ。
「ヒト」と「自然」の共生は、益々考えさせられますね。
乱獲
観賞用として大量に確保とっていく方がいるようで、そのこともどじょうの激減につながっているそうです。
どじょうの養殖が果たすべき役割
どじょうが激減する理由を知れば知るほど、養殖をすることで、少しでも天然のどじょうを残すことが、良いなと思います。
しかし、何のために養殖をするのかについて、あらためて考えようと思いました。
もちろん、少なくとも、観賞用や食用として乱獲されている、天然どじょうを少し守ることはできると思います。
また、耕作放棄地をそのまま放置すること、あるいはソーラーパネルのためにコンクリートで固めることから避けることはできると思います。
ただ、人と自然の共生の側面から考えると、養殖自体も「人主体」の事業であるとも言えます。
まずは、どじょうちゃんや、田んぼや土と向き合って、考えて行きたいと改めて思った、どじょ子でした。
冒頭にご紹介したこちらの本、本当に詳しく載っていて、参考になります!
ご興味ある方はご覧になってはいかがでしょうか。
それでは、どうじょ、よろしくお願いします!